年金定期便が届いたある日、「ふっ」と思ったのですが、年金ってどんな仕組み?いつからもらえていつまで払うの?いくらもらえるの?そういえば今いくら払ってるのかな?…。年金に対する疑問が、次から次へと出てきました。
そもそも年金って何なんだろう?漠然とは理解しているつもりでも、正確なことは何一つわからず、なのに、毎月年金の掛け金は引かれていくばかり…。
ということで、年金ド素人のわたしが、年金初心者として疑問に思ったことを、その都度、わかりやすく、何回かに分けて調べてみたいと思います。
年金って何?
そもそも、今まで『年金』のことについて、何の疑問も持たずに過ごしてきたことが問題なのですが…。とはいえ、疑問に思った今が勉強するときと思って、超年金ド素人の“わたし”が、年金についての疑問を調べていきたいと思います。
そして、そもそも論として、『年金』って何なのでしょう?ってところから見ていきます。
年金には、公的年金と私的年金があって、私的年金というのは生命保険などを利用した任意加入の年金のことなので、今回は、公的年金についてみていきます。
公的年金って何?
では、公的年金とは何なんでしょう?
公的年金とは、国が行っている年金制度のこと。日本で暮らしている20歳以上60歳未満の人のすべてが加入を“義務”づけられています。
そう、“義務”なのです。ということは、保険料の納付の“義務”があるということ。20歳から60歳になるまでの40年間、保険料を納め、65歳になると年金が受け取れるようになるというのが公的年金なのです。
ちなみに老齢年金を受け取るためには、保険料納付済期間(国民年金の保険料納付済期間や厚生年金保険、共済組合等の加入期間を含む)と国民年金の保険料免除期間などを合算した資格期間が原則として25年以上必要でした。
それが、平成29年8月1日からは、資格期間が10年以上あれば老齢年金を受け取ることができるようになりました。
「年金って払わないとダメなの?」っていう話を耳にすることがありますが、年金保険の保険料を滞納すると、通知や電話・訪問などで催促されるほか、財産差し押さえになることもありえます。なので、基本、払わないといけません。
そして、もらえるのは、65歳からで、生きていれば一生涯もらうことができる「終身保険」となっています。
国民年金と厚生年金
公的年金は、「国民年金」と「厚生年金」にわかれ、「国民年金」は誰もが加入する年金なので「基礎年金」とも呼ばれているようです。
この“年金制度”を建物として考えてみると分かりやすいのですが、「国民年金」1階の土台となる部分。この1階の土台の部分である「国民年金」にだけに加入するのが、自営業者やフリーランス、学生などで第1号被保険者と呼ばれているそうです。
また、厚生年金に加入する人は、会社員や公務員となり、第2号被保険者と呼ばれるそうです。この第2号被保険者は、国民年金に上乗せされる、いわゆる2階部分をもっていて、それが厚生年金ということになります。
つまり、会社員や公務員は、老後にもらえる公的年金として、国民年金と厚生年金の両方があるということです。
しかし、会社員や公務員には国民年金に加入している意識はあまりなく、「国民年金になんて加入していない」と思っている人も多いようですが、実際には、給与から引かれる厚生年金保険料の中に、国民年金保険料も含まれているのでわらりにくくなっているのです。
何歳からいくらもらえる?
年金っていつまで払うの?
貰うことの前に、支払うのはいつまでかについて…。
まず、国民年金について。これは厚生年金加入者も必ず加入しているので該当となりますが、国民年金は「20歳になると支払い義務が発生し、60歳には支払いが終了」するということになります。
そして、厚生年金について。意外と知られていないようですが、国民年金と厚生年金とでは支払う期間が異なるようです。「厚生年金の加入期間は70歳まで」なんだそうです。全く知りませんでした。
しかし、60歳や65歳で定年退職した場合は、厚生年金の加入は、やはり終了となるようです。国民年金が60歳まで納付期間が定められているのに対し、厚生年金は会社員として働いている70歳までの人が対象となるのが、違いとなるようです。
年金っていつからいくらもらえるの?
そして、肝心の話はいくらもらえるのかってことですよね。「あの人はいくらだそうだから、自分もそのくらいは…?」なんて皮算用してたら、とんでもないことになるかもしれません。
まず、支払うのはいつまでかについて…。
年金は、いつから貰えるのかに関しては、年金の受給は基本65歳から。「繰り上げ受給」や「繰り下げ受給」もできるそうです。ということを考えると、今までどんな風に働いて、どのくらいの年金保険料を納めてきたかによって違いが出るということ…。
貰える金額に関しては、50歳以上の人であれば、毎年誕生月に郵送される「ねんきん定期便」に老齢年金の見込額が記載されているので、それをチェックすれば概算の年金額は分かるようですよ。
「ねんきん定期便」は50歳未満の人にも郵送されます。ちなみに、 35歳、45歳、59歳の人の「ねんきん定期便」は封書。それ以外の年齢の人にはハガキで届くそうです。しかし、記載されている年金額は老後の見込額ではなく、これまでの加入実績に応じた年金額だそうです。
つまり、50歳未満の人に届く「ねんきん定期便」は、具体的なものではないってことのようです。
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まとめ
年金について、超初心者の“わたし”が、シロウト目線で年金について調べてみました。
- そもそも年金って何?ってところから見ていきました。調べてみて思ったのは、国民年金のことを基礎年金と呼ぶということで、シロウトとしては別物だと思っていたので妙に納得感がありました。
- というのか、これは言葉と意味をかなり知らないと、ただただ、ややこしいばかりになるというのがわかりました。
- また、いつまで支払うのかについても、国民年金と厚生年金で違いがあるとは、全く知らなかったです。
- さらに、貰える年金額については、「ねんきんネット」を利用すれば、50歳以下でも大まかな金額がわかるというのはありがたいですね。
今回は、ちょっとした疑問から、『年金』について調べてみました。調べてみて思ったのは、年金について難しくさせているものの一つに「用語」があると思いました。同じもののことを違う呼び名で呼んでいるので、よけいにややこしくなっていた自分に気が付きました。
少し真剣に将来のことを考え、年金についても、より詳しくなっていきたいと思います。『年金』については、このほかにもたくさんの疑問があるので、数回に分けてみていくことにしたいと思います。